【くるる即興劇団】稽古(57)2018/04/02
先日の第6回公演(3月13日)にお越しくださったみなさま、
ありがとうございました!
4月、心機一転、また稽古がはじまりました。
劇団員による体操ファシリテーションも続けています。
今日は、おもちゃんが「もしもしかめよ」を歌いながら隣の人の肩を揉む。
というワークを教えてくれました。
途中で方向入れ替わるのですが、なかなかうまくいかず、両側から揉まれる人も。(笑)
シンプルですてきなウォーミングアップになりました。
発声は、
開始前に劇団員の1人・やなぎとエイプリルフールについて会話していたことから。
2人組になって、最近の「嘘」の出来事を伝え合うというもの。
「嘘」は演劇や演技の入り口。
最初は、例えば、「宝くじが当たった」「再婚した」(!?)など、日常で起こりそうな(起こってもおかしくない)嘘。
そして、絶対に日常では起こらない嘘も。
例えば、伸びてきた爪が鉄でできていてしかも血管も通っているから爪切りできなくて困っている、など。(笑)
想像の世界のひろがりは本当におもしろいです。
そして本題へ。
4月の稽古テーマは、「1つ1つのアイデアを大切にする」。
前回の公演では、皆、物怖じせずどんどんアイデアを出すことができるようになってきました。
それはとても素晴らしいことなのですが、そこから新たなちいさな課題が。
たくさんアイデアが出過ぎて、複雑になってしまうこと。
4月の稽古では、少しの素材でいかに広げていけるのか、ということを感じてみたいと思います。
まずやってみたのが「スピットファイヤー」。
3人組になって、1人が何か「単語」、もう1人が別の「単語」をそれぞれ言い、3人目がその2つを必ず入れて文章をつくる、というもの。
1人1人の出したアイデアを無視せず絶対使うという練習です。
ここからわかるのは、たった2つの単語だけでも、そこから生まれる物語の広がりはとてつもないということ。
そしてもう1つの実験。「舞台上チキンレース」。
1人の俳優が舞台に入ってきて中央の椅子に座ります。
ただそれだけ。
俳優は、もうこれ以上舞台上にいるのがつらいと思ったら、
観客も、もうこれ以上この俳優を見るのはきついと思ったら、
手を挙げます。
舞台上で流れている時間と、客席を流れている時間の違いや、
何もしないまま舞台に立っていたとしても、お客さんはすぐにつまらなくなってしまうのではない、という気づき。
そして、後半は、公演前から話題になっていた「間」(ま)について。
最初にいつも通り短いシーンをやり、もう1度同じシーンをやるのですが、
そのときは、自分がセリフを言うまえに必ず「5秒の間をあける」ということにチャレンジ。
そうするだけで、シーンの雰囲気が変わってみえたりします。
激しく感情を爆発させた表現をしているわけではないのに、何か強い感情をそこに感じたり、
間があることで「おとぼけ」感が増して笑いにつながったり。
思いついたらすぐ言う!、ということをこれまでの稽古では重視してきました。
今回の稽古で行ったことは、それとは矛盾することかもしれません。
そうした矛盾のなかから今後皆でどのように成長していけるか、
とても楽しみです。
<稽古内容>
・体操(もしもしかめよ)
・発声(嘘の出来事紹介。日常バージョン、非日常バージョン)
・スピットファイヤー
・舞台上チキンレース
・フリーシーン(セリフの前に5秒の間をあける)(元カレ、兄妹相続問題、引越業者の同僚)