【くるる即興劇団】稽古(36.5)3/21システマ
第4回公演も無事終了し、4月より再び稽古再開となるまでのこの期間、
「スペシャル稽古」と題して、
東京学芸大学連合大学院博士課程の吉田梨乃さんをお招きし、
システマのワークショップをやっていただきました。
システマとはロシアの武術のこと。即興的で、インプロとも深いところで関連しているように思います。
最初のテーマは「リラックス」。
じっとしているリラックスだけではなく、「動的なリラックス」がある、ということはとても興味深く、そうした状態で舞台に立てるのがインプロでも理想だな~と思いながら聞かせていただきました。
そして、次は「パーソナルスペース」について。
いろんな距離の取り方があり、何が心地よいのかは人によっても異なるということを実感しました。
そして、今回もっともインパクトの大きかった、ナイフ(もちろん切れる本物ではありません)を使ったワーク。
4人のうち誰かがナイフを隠し持っていて、見ている側は誰が持っているのかを当てるというものです。
ナイフを持っているというだけで、身体には無意識的な反応がたくさん起こるんだな、ということがわかりました。
そして、相手の動きを感じるワーク。
実際に動かす場所を直接目で見て相手についていこうと自分のからだを動かすよりも、
相手の目を見ながらついていこうとしたほうが、スムーズに動くことができます。
「相手のことをよく見る」とはどういうことなのか、考えさせられる機会となりました。
第4回公演までの期間、どちらかというと「ことば」による物語づくりに重点をおいてきたような気がしています。
今回このタイミングで、あらためて「からだ」に着目したことは、また新たなスタートの1歩になりました。
教えてくださった吉田さん、ありがとうございました!
<ワークショップ内容>
・呼吸とリラックス
・パーソナルスペース(これ以上近づいてほしくないと思ったら手を挙げる)
・目を閉じて、相手の歩いてくる方向を指さす/襲おうとしてくる相手の歩いてくる方向を指さす
・誰がナイフ持ってるか当てる
・呼吸がもたらす力
・楽な立ち上がり方
・骨磨き
・相手の手のひらの動きについていく