【くるる即興劇団】稽古(35)2/6
今回の稽古では、引き続きフリーシーンに挑戦。
前回の稽古では「場所」「職業」「関係」をキーワードに、ブレインストーミングをし、
出されたアイデアを使いながら、即興劇をつくっていきました。
今回はさらに発展させて、一言の「セリフ」から即興劇をつくる練習です。
セリフも、ドラマを生み出しそうなもの、変化を引き起こしそうなものを考えていきます。
皆で話しながらアイデアを出していくことはここ最近続けているのですが、
良いウオーミングアップにもなっているようです。
こちらは爆笑を誘ったスナックのシーン。
「スナックのママ」という今まであまり出されることのなかった魅力的な「職業」に挑戦です。
スナックの常連さんがママに飲み物を聞かれ、「サイダー」と答える。
お客さんには、お酒飲めないのにスナックに通ってくるってことはどんだけママのことが好きなんだ、と
2人の関係を想像させます。
実際、常連さんを演じたトシちゃんは、日常でもお酒1滴も飲めないそうです。
トシちゃんにとって当たり前だった「サイダー」というアイデアを、おもしろいことを言ってやろうという考えもなくポンと言うことで、会場はあたたかな笑いに包まれました。
こちらは、「バカヤロウ」というセリフから始めたシーン。
決まっているのはこのセリフだけで、自分のキャラクターや相手との関係、何に対して「バカヤロウ」と言っているのか、ということも全て劇の中で決めていきます。
結果、2人のお母さんたちが自分たちの子供の喧嘩で言い合いをしていたのですが、
子供たち自身は自分たちの喧嘩をかなり冷静に見ている、というおもしろい物語が生まれました。
「バカヤロウ」などという乱暴な言葉から始めてみるというのは、
前回の「敬語禁止」とも重なるところがあり、さらに1歩進めた気がしています。
第4回公演まであと1か月となりました。
引き続き、色んな関係性を舞台上で即興でお見せできるよう、
稽古を続けていきたいと思っております。