『わたしの大槌物語』

昨年度から岩手県大槌町を訪れ、おばあちゃん・おじいちゃんの人生のお話を伺うという活動に参加しています。

そうした毎回の記録を、自分自身の物語として再構成したものがついにかたちになりました。

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(牧野先生のFacebook記事より転載)

私の執筆した物語のタイトルは
「被災地としての大槌町、大槌町としての大槌町」
です。

大槌町に初めて伺ったときは、私は「被災地」に行っているんだ、という意識でした。
しかし、何度も通い、おばあちゃん・おじいちゃんたちとお話を重ねることによって、そうした意識が薄れてきました。

私は、お世話になっている大好きなおばあちゃん・おじいちゃんに会うために、大好きな人々が暮らす「大槌町」に通っているんだ、という風に変わってきたのです。

決して「被災地」としての側面から目を背けたいとか、「被災」をなかったことにしたい、ということではありません。

おばあちゃん・おじいちゃんと会うことの「楽しさ」、「被災地」に行くということの「苦しさ」。
通い続ける中で、自分自身がそうした矛盾するような感情を秘めていることに気づき、苦しむこともありました。

しかし、おばあちゃん・おじいちゃんのいる大槌に行ってお話することが「楽しい」のは事実なのです。

そんな物語を書きました。
よろしければ読んでみてください。☻

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