インプロは「ボケ防止」「介護予防」の道具なのか?

「ボケ防止」「介護予防」。
こうしたことばは世の中に溢れかえり、過剰なのではと思うほど色々なところで耳にします。

実際、「くるる即興劇団」の前身となるインプロ講座を受講してくださっていた方々の中にも

「ボケ防止」「介護予防」のためにインプロに関心を持たれた方も少なくありません。

しかし、インプロはほんとうに「ボケ防止」「介護予防」に有効なのでしょうか?

 

少なくとも私は自身は、

「ボケ防止」「介護予防」のために高齢者の方々とインプロ実践をおこなっているわけではありません。

というのは、「ボケ防止」「介護予防」という言葉には

「ボケ」ることや「介護」が必要になることが良くない状態であるというニュアンスが少なからず感じられてしまうからです。

そうした価値観は、「ボケ」ている人、「介護」が必要な人に対するネガティヴな見方や、偏見につながる可能性もあります。

もちろん健康に気をつかったりすることを否定しているわけではありませんが、

あまりにも「ボケ」や「介護」を過剰に恐れたとき、

もしその人自身が「ボケ」たり「介護」が必要になってしまうときが来たらどうするのでしょうか。

「ボケ」や「要介護」を避け続けるべき対象と捉えるのではなく、

「ボケ」たとしても、「介護」が必要になったとしても、

偏見の目で見られることなく、たのしく生きていけること、

そうした社会をつくることのほうが大切なのではないかと私自身は思っています。

 
インプロでは、「良い」「良くない」関係なく

その人のそのままの状態が演劇の素材として使われます。

そうした新たな価値観のなかでインプロの俳優たちは人間関係をつくっています。

そこにはインプロを単なる「道具」と捉えるだけではない広い考え方があるし、

高齢者だからこそできる即興表現があるのではと思っています。

明日はその公開実験の第一弾。

皆様のお越しをお待ちしております。

「くるる即興劇団 第1回公演」

日時

2015年11月2日(月)10:30開演

(※開場は開演の20分前です。上演時間は1時間を予定しております。)

会場

柏地域医療連携センター 1階 研修室

(千葉県柏市豊四季台1-1-118)

料金

無料

主催

東京大学高齢社会総合研究機構

共催

柏市、柏市社会福祉協議会